カジュアルウェアの代表格であり、一本はワードローブにあるであろう“ジーンズ”。
世に数多あるなかでも、革新的なジーンズを世に出し、ワークウェア特有の(良くも悪くも)タフなイメージを覆したのが、岡山県児島市に本拠を構える“CIOTA(シオタ)”。縫製工場・生地製造販売会社である株式会社シオタ(SHIOTA)が立ち上げた、原料の選別から縫製まですべての工程を自社で行っているアパレルブランドです。
24ssシーズンで初めて、ブランドのアイコン的なプロダクトであるデニムがフルリニューアルされました。
ヴィンテージのムードを持ちながら、ヴィンテージにはない着心地の良さにも配慮されたCIOTAのデニム。暮らしの質を向上させる“ベーシックウェア”として、特に70年代の古着をリアルに穿いていた方から厚い支持を得ています。
新モデルはのり抜き、防縮、斜行止め、毛焼きなどをしていない“生機”に変更。縮みやよじれが起こりますが、デニム本来のラフな質感、経年による表情の豊かな変化を楽しめます。高品質な原料ならではの品の良さ、素晴らしい着心地はそのままに、より原型(70年代の古着)に迫った風合いとなっています。
旧モデルはそういった加工を施すことでより上品な仕上がりとなっており、綺麗な印象で穿くことができます。
新モデルはヴィンテージと同様の縮みやよじれが70年代の当時を彷彿させます。
旧モデルは均整の取れた美しいバランスが魅力的です。
穿いていてストレスの無い、程よいゆとりのあるワタリは旧モデルよりもすっきりとした印象に。また、少しだけ股上(2cmほど)を深く調節。70年代のヴィンテージモデルにより近づけたバランスとなっています。
上品で美しい現代的な旧モデル、70年代のムードを感じるヴィンテージさながらの新モデル。
どちらも甲乙つけがたく、それぞれの良さを実感しながら愛着を持って穿き続けたい一本ではないでしょうか。
すでに圧巻の完成度を誇っていながらも現状に満足することはなく、これからも進化し続けるCIOTAのデニムから目が離せません。